広島や長崎で被爆した人たちの全国組織である
日本被団協がノーベル平和賞を受賞しました。
ファミリーコンステレーションの概念からすると
見られていない悲しみや苦しみが
見られることによって癒しに繋がります。
ノーベル平和賞という
世界からの注目は
今生きていらっしゃる被爆者の皆様はもちろんのこと
亡くなられた方々も
どれほど喜ばれることでしょうか。
そして、祖先のその苦しみや悲しみを
無自覚に受け取っている現代に生きる方々にも
大きな癒しが起きてくるのではないかと
希望の光を感じ、
魂が震えると、いう言葉がありますが、
私の魂だけではなく
集合無意識層で繋がっている魂と
共鳴するかのような深い体感覚のもとに
湧きあがってくる喜びで涙が溢れました。
コンステレーションに参加されたことのある方なら
なんとなくわかって頂けるかと思います。
しかし、翌日、
石破首相が、「核の共有」発言をし、
日本被団協は「怒り心頭」であると訴え、
日本国内の問題がわかりやすく
表出されました。
核兵器禁止条約に唯一の戦争被爆国である
日本が不参加であるという現実。
アメリカの核傘下にあり
「現実的な」選択に苦悩する日本。
これは、政治の話ですが、
私たちの心の中でも
同じ相矛盾する世界が繰り広げられているのだと
感じています。
そして、この相矛盾する状態に
多くの人や、多くの人間関係が
苦しんでいるように見えます。
遠い世界の話では全くなく
私たちの心の中の話であり
私たちの家庭内の話なのです。
全てが繋がっています。
日本被団協の正式名は、日本原水爆被害者団体協議会。
太平洋のビキニ環礁で行われたアメリカの水爆実験で
日本のマグロ漁船「第五福竜丸」の乗組員が
被爆したこときっかけに原水爆禁止運動が高まり、
結成されていった組織だそうです。
このビキニ水爆実験においては、
アメリカ政府と日本政府の密約や
隠された事実によって補償されず苦しまれ亡くなった
被爆者の方々が多いようです。
日本国民の目を
世論を
事実からそらすためになされたこと。
命よりも重んじられたもの。
ノーベル平和委員会のフリードネス委員長が
「被爆者の話に耳を傾けることを望む」
と語っていました。
隠されてきたもの、見られなかったものが
世界に開かれていく時代に入ったように思います。
心も同じです。
準備ができたら、
閉じている部分に耳を傾けていきましょう。
見られていないところを見ていきましょう。
それが平和と癒しと活力へのプロセスだと思います。
次回のcocoriseコンステレーション勉強会
11月2日(土)・3日(日)
詳細はこちら