人は自分がやっていることは正しいと思いたいのが基準。
自分の持っている知識が正しいと思いたがるのが基準。
だから、
自分が間違ったことをしていると思うと
自分の知識が間違っていると知ると
それを解消して、自分を正当化しようします。
(Festingerの認知不協和理論)
どうするかというと
①その新しい情報が間違っている、当てにならないと考える
②自分の行動やこれまでの知識のポジティブ面を強調する
③新しい情報に触れないようにする。回避する
人は、不一致感や矛盾は非常に不快なものなので
それを一致させようとする働きが自動的に生まれるわけです。
日常的にやっていることだと思います。
我が家の場合、春からポムの脚が悪くなったことをきっかけに
いろいろと受診したところ
これまでのセレクトしてきたドックフードやおやつ、
水分量、抱っこの仕方、
ありとあらゆるものが間違っていたという事実を突きつけられました。
その時何が起きたかというと
私は、その事実や新しい知識から回避したくなり‥③
夫は、その診断や情報は本当か?と懐疑的になり‥①
うちは1日3回も散歩に行くほど健康生活をしてきたと
うちと同じやり方で元気に生きている犬は多いと主張し‥②
認知不協和理論そのものが、わかりやすく展開したのです。
ともかく、これまでの10年が間違っていたなんて嫌。
不快なんです。
それでも、もう一つ、その不快さを解消する選択肢があります。
④行動を変容させる
新しい知識を真摯に受け止め、
取り入れて、自分の行いを変えてみる。
新しいドックフードやおやつに変え、
水分や塩分をこれまでの十何倍も工夫して摂らせるようにして、
ダイエットさせて…
そうして様子を見ていくとポムが元気になっていくので、
自分を改めてよかったと、数か月経ってつくづく思うわけです。
指導しても、改めない飼い主さんも多いと聞き、
①~③を選択しやすい気持ちは、身を持ってよくわかります。
行動を変えるのは、思考で正当化を試みることよりずっと大変ですから。
先日、久しぶりに心理勉強会を開催しました。
cocoriseにお越し下さる方々は、
自分を正当化させるところに留まらず
行動を変容させようと、真摯に取り組まれているなあと思います。
私のように
知らないで良かれと思ってやってきたことで
実は変えた方がいいことは山ほどあるのだと思います。
心理学・心理セラピーの学びを20年続けていますが
20年前、10年前の知識は古くなっているものも多いのです。
つまりは、
良しとされているものが
時代や社会、環境、家族の在り様の変化とともに
どんどん変わっていっているわけです。
多くの研究者たちの尽力によって進化し続けています。
だから
もし自分の修正点が発見できたなら、それはラッキーなことで
正当化の思考を巡らせたり、自己否定や落ち込みなどの
寄り道をするより
どんどん行動を変え、アップデートしていけばいいのです。
日常をアップデートしていきたい方は
是非お越しください。
私も、10年前5年前の知識やセラピー法に固執せずに
常にアップデートし、進化させていくよう精進していきます。
心理勉強会
8月31日(土)10時~16時
オンライン可
cocoriseファミリーコンステレーション(1DAY)
9月22日(日) 10時~17時半
個性類型学勉強会
9月29日(日) 10時~13時
※新着情報もご確認ください